一本になる条件
未経験者には
サッパリわからないと思いますが
まずは全日本剣道連盟の正式ルールを
ご覧下さい
※あとで分解して説明します
[有効打突]
有効打突は、充実した気勢、適正な姿勢をもって、
竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものとする。
- [竹刀の打突部]
- 第13条
- 竹刀の打突部は、物打を中心とした刃部(弦の反対側)とする。
- [打突部位]
- 第14条
- 打突部位は、次のとおりとする。
- ※垂れ(タレ)のイラストがありますが垂れは打突部位ではありません
分かりましたでしょうか?
一つ一つ解説します
充実した気勢と適正な姿勢と残心あるもの
と記載があります
剣道には
【気剣体の一致】
という言葉があります
気=意志、心の作用をいうのであって、心の判断によって動作を起こそうとする決心
剣=竹刀の働く作用
体=体勢のことで、身体の力、四肢の働き
これでも分かりづらいですよね・・・
もっと簡単にすれば
十分な気持ち(決心)で技を出し
かつ姿勢が崩れていない状態です
これが一致していないと【有効打突】にはならないと言っています
ただし
ここでまたやっかいな言葉が出てきました
【残心(ざんしん)】
残心とは「心が途切れないこと」となっています
しかし、誰がそれをわかるんだ?
と思うはずです
本来は次の攻撃に備えている状態です
打った後でも次の動作に移れる状態であること
頭の中でイメージをしてもらいたいのですが
上記の気剣体が一致して打突が成立しても
その場で動きが止まっては残心がなく
その瞬間に審判が旗を下ろしてしまう試合も多数あります
実際に試合を見れば分かるのですが
一瞬すぎてわからないシーンが沢山あります
そこに残心が重なると判定は本当に難しいのです
審判が3人いるので調整されるケースもありますが
「誰が見ても一本」は少ないものです
残心があったり、武道精神があったりで
オリンピックに参加しない(できない)理由もそこにあったりします
オリンピックについては違う章で
熱弁しようかと思います
>>>【剣道】子供にやらせたい時に役立つ「道場の選び方」と「心構え」
引用元:http://www.kendo.or.jp/kendo/compentitions_refrees/#all