剣道は個人戦と団体戦があります
剣道には団体戦があります
個人戦と団体戦がある競技は意外に少なく
私は剣道の醍醐味の一つだと思っています
この章では
あなたが指導者(監督)になった身になって
団体戦のポジションをどう決定するかの
考えかたについて書いていきます
※最初に宣言しますが
この理論については正解はありません
インパクト優先?中身優先?
このページにいきなり訪問してくれた
初心者のかたのために
予備知識を書いておきます
剣道の団体戦は5人制です
先鋒・次鋒・中堅・副将・大将
勝者数が多いほうが勝利です
※3人が勝った時点で勝利確定です。
勝数が同数の場合は取得本数で決定
何百という試合を観戦をしていると
その道場の指導者の方針が
反映されているのがわかります
A君 レベル1
B君 レベル2
C君 レベル3
D君 レベル4
E君 レベル5
あなたが指導者(監督)ならばどう配置しますか?
一般的にはE君(レベル5)が無条件に大将
そのあとに他のポジションを決めていく
はたしてそれで相手チームに勝てるでしょうか?
確かに一般的には一番強い選手が大将です
ですがその大将がチームでは一番強いだけであって
相手チームの大将に勝てるのでしょうか?
大将は道場の看板という意識もあり
なかなかこの構図を崩すことはできないのですが
いきなり先鋒に配置するケースもありなのです
インパクトを優先する戦略
最初に登場する先鋒に強烈なインパクトがあると
待機しているメンバーに影響するものです
先鋒は非常に重要なポジションなのです
チーム内ではそれなりの実力者が出てきます
それがポンポ~ンと負けてしまったら
「え?こんな強いのが先鋒なの?」
「え?次峰からはもっと強いのでは?」
このインパクトは大切なのです
私の感覚では
強いのは当然ですが、それ以上に優先されるのは
足捌きの上手な選手(動き回る)や
ガンガン攻撃するような選手(相手にビビらない)のほうが
ポイントゲッターとなり先鋒に起用されています
まさにインパクトは大切なのです
中堅の役割は?
中堅と聞くと
中堅クラスみたいな
印象がある人がいるかもしれません
私の感覚は「真ん中」というよりは
「要(かなめ)」というイメージを持っています
善戦して惜しくも先鋒・次鋒が負けてしまった時には
中堅にチーム全ての運命がかかってきます
3人が負けた時点で
チームの敗退が決定してしまいます
その後の副将・大将がいくら頑張っても結果は同じです
大将みたいなポジションです
先鋒と次鋒が負けてしまったら
心機一転の先鋒同様のインパクトも必要になります
中堅に一番強い選手を置いている道場もあります
結局どうすれば?
冒頭で書きましたが
この理論には正解がないのです
私が指導者(監督)ならば
先鋒から
C・A・D・B・E
一番強い選手が大将です(中堅と悩みますが)
最初に大将を決めて
次に強い選手を中堅
その次に強い選手を先鋒
その次に強い選手を副将
最後が次鋒
最初の3人で勝負を決めたいのは当然ですが
ここが失敗した時の喪失感が半端ないと思います
それに同時に副将・大将は強いだけではなく
頭の良さ(回転)も必要になってきます
ここは細かく説明すると長くなるので割愛しますが
簡単に言えば、
状況を把握できることが大切です
引き分けでOKとか
副将が2本勝ちしなければ大将が2本勝ちしても取得本数でチームは負ける
一本取られた時点で負けが決定するなど
強いだけではダメなのです
お分かりの通り
いくつものバリエーションがあります
私の戦略に裏をついてくるのもありですし
後ろ3人に強者を固めるのもありです
一度、監督になったつもりで
子供さんが通う道場の構成を考えてみてはいかがですか?
イマイチ納得していなかった
監督のポジション理論に共感してしまうかも???