センスや才能は存在するのか
あらゆる分野で
この子は
「才能あるね~」
「センスがいいね~」
なんて聞いたことがあると思います
剣道において
その言葉の意味とは何なのでしょう
私は親として
そのことについて
何度も真剣に考えたことがあります
残念なことに私の子供は2人とも
剣道を始めた頃
「才能がある」
なんて言われたことがありませんでした
それどころか
違う種目のほうが成功するのでは?
ぐらいの印象でした
そんな2人ですが
県大会のチャンピオンになり
今は日本一を目指しています
剣道の才能とは?
剣道においては
才能やセンスを口にする人の多くは
【将来、強くなりそう】
という意味ではないでしょうか
確かに初心者を見ていると
足さばきの上手な子
姿勢が良い子
素振りがキレイな子
などがいます
しかし
「強くなる」こととはリンクしていません
私の剣道理論では
「強くなる」という言葉であれば
「誰でも」と返すことができます
>>>剣道が強くなる【練習法・筋トレ】素振りは効果あるのか?
したがって
将来強くなる(勝てるようになる)には
センスや才能の問題ではないし
必要もないのです
私の剣道においての
センスや才能の有る・無しは
違うところに定義しています
センス・才能とは
剣道において
私が考えるセンスや才能がある
と言える人は
【勝負勘(カン)】がある人です
熟練した者同士の対決は
1分・2分では勝負がつきません
5分以上や10分などの試合も沢山あります
それも上位にいけばいくほど
当然接戦となります
そのような熟練者の中でも
いつも上位に上がる選手と
そうでない選手の違いが
センス・才能が
有るか・無いかの違いです
そう
熟練者になってから
初めてセンスや才能という
言葉が出てくるとものだと思っています
お互い技術的なところに
差が無いのであれば
勝負勘こそがセンスなのです
緊迫感・緊張感が頂点の時にどの技を出すのか
捨て身の攻撃のタイミング
相手の剣先の数センチ・数ミリの高さの変化に気付けるか
以上のことは
頭で考えてのことではなく
肌で感じるまでに到達できたか
これがセンスや才能だと思っています
私の考える
「達人」との境界線です
長い年月の修練期間で
何百人・何千人と試し合いをして
人そのものの本能的な動きを
考えることなく肌で感じて技を出す
少し漫画チックな事を
書いてしまいましたが
センスや才能は
この段階になって
出現(発揮)するものだと思っているのです
そして
そのセンス・才能すらも
自身の努力によって
いつかは開花できるものだと信じています
他の章でも書きましたが
こんな偉そうな発言をしている
私は8段先生でもなければ
全日本覇者ではありません
しかしながら
剣道だけではなく
常に向上心を持ち
何かに挑戦をする気持ちは
持ち続けたいと考えています
私はちびっ子剣士に
「才能ある?」
と聞かれれば
「才能は努力したあとで分かるんだぞ」
と答えています