剣道をやめたいと言い出した
あなたの子供さんが
「剣道やめたい」
「稽古に行きたくない」
あるいは
「子供はやる気があるけど、あなた(親)がやめさせたい」などの
状況になった時にどのような対応をするべきか
安心して下さい
どんな優秀な子供でも1回2回はやめたいと口にするものです
では親としてどうしてあげるべきなのか
問題を解決するためにまずは原因究明をする必要があります
原因
子供がやめたいという原因の主たる理由は
- 稽古日が多くて友達と遊べない・塾などに行けない
- 稽古がキツイ
- 指導者が怖い
この他には
- 同門生と仲良くやっていけない
- 保護者同士がギクシャクしている
- 指導者(先生)が独裁過ぎる
こんなところが原因でしょう
解決方法を考える前に親として
解決方法は原因によって変わると思いますが
その前に解決方法は
「子供の性格によって違う」ということです
私の子供であれば「親は絶対だ」という意識が根本にあるので
グズグズ言ったところで
ぶん殴られて稽古に向かうことになり
キツイ稽古・怖い先生より、さらに怖いので諦らめます
ただし、これを手本としてほしいのではなく
子供の性格・親の方針によって解決法が変わると考えるからです
私がホームページを始めてから
「子供が剣道をやめたいと言い出した。どうしたらよいか?」
というような質問を数件頂きました
個人的に性格などを聞けば対応方法も具体的にアドバイスできます
しかしながら私が率直に思うことは
「親側に問題あり」が結論に近いです
- 仲間とうまくやっていけないからやめたい
- 同級生が同じ環境で稽古をしているのにキツイと言ってやめたい
- 先生の罵声で子供が萎縮(いしゅく)してしまってやめさせたい
- 剣道のせいで学力が低下している
さて、このような問題(悩み)は通っている道場と直接的な関係があるのでしょうか
客観的には
「親の躾(しつけ)が甘いのでは?」
「子供の性格の問題では?」となってしまうのが多数です
剣道をやらせる親の願いは
日本チャンピオンになることが目的ではなく
「武道を通じて礼儀正しく、立派な大人になってほしい」が
根本的な考えではないでしょうか
- 子供が仲間に入れない
- 指導者の言葉がキツイからやめたい
- 学業成績が悪い
この原因を他所に求めてしまっては
剣道をやめて他の環境に飛び込んでも
残念ながら同じことの繰り返しです
あなたの子供が年々と生意気になっても
子供のうちに頼るのは親の存在しかありません
その親が子供の発した言葉に対して
同情的な心理で応じるのではなく
親としての指導・教育を念頭に置いて考えて対応してください
どうすれば?
リアルタイムで親子共に
やめるか・やめないかを悩んでいる状況であれば
「子供本人は本当は剣道が好きで悩みを解決できれば続けたいのか」
「親としては剣道を続けてほしいのか」
この議題をもとに子供と話し合って下さい
この議論をしてみると結果的には
「もう少し頑張ってみよう」となるのがほとんどなのです
これは問題を先延ばしにしているわけでなく
「悩み向かう姿勢・決意した」ことなのです
問題クリアと表現すると言い過ぎかもしれませんが
子供自身が一つの覚悟を持ち
一歩先に進んだことになるのです
逃げることは簡単ですが
辛い環境に飛び込む勇気と覚悟がいずれは自信につながります
成長とはこの繰り返しではないでしょうか
環境に起因する
辛口トークがありましたが
私の経験上で
親や子供の問題ではなく
やめたい理由が環境に起因するケースも確かに存在します
- 道場主が会社社長と勘違いをして保護者や門下生を部下扱いしているケース
- 人間形成より独自思考の強制をされるケース
- 勝ちに執着するあまり子供に対して一線を超えてしまうケース
このような独裁指導者の存在や、悪しき習慣が定着してしまっている
環境は保護者や子供ではどうにもならない状況です
道場主と揉めてまで改善に全力を尽くす必要もないと考えます
「死ね」
「お前のせいで負けた」
上記は一線を超えています
「やる気がないなら帰れ」
「お前の動きで流れが変わってしまった」
表現の違いだけのように思えますが
子供にとってトラウマになってしまうかのラインがあるのです
試合をすれば勝敗はつきます
100%選手全員が勝つなどありえないのです
指導者でも人生の人間形成の過程にあるのです
勝つことを目的にするのであれば
門下生が勝てないのは指導力の問題もあるのです
これを子供(選手)にぶつけるは八つ当たりとなり
指導者として実力不足なのです
剣道をやめたい理由が
- 過保護な親思考
- 子供の性格的問題
に起因しないのであれば移籍を考えるべきです
剣道をやめる必要はありません
移籍の問題については別章で書いていますが
私の個人的な意見としては
子供の将来を真剣に考えるのであれば
「移籍はアリ」なのです