剣道応援の心構え
試合に行くたびに思うことがあります
団体によって応援の態度が違うな・・・と
適切な言葉かどうかわかりませんが
「下品」な応援団体があります
もっとも下品なのは審判に対して
不服な態度をとる人です
「今のは入っているだろ~」
「逆だろ~」
興奮してしまう気持ちは理解できますが
それは相手チームも同じです
審判だって神様ではないのですから
見えない瞬間もあります
ましては先に当たれば良いというわけでもありません
公平性を保つために審判は3人いるのです
仮に誤審や見落としがあったとしても
その瞬間だけを考えれば「よく見てくれよ~」などの
感情が生まれるかもしれませんが
逆に打たれてた時に「助かった」となるケースもあるのです
その観点から考えれば公平なのです
私の経験上は、この下品な応援団は中途半端に有名な団体が多いです
※あくまで私見です
試合会場の脇で打った瞬間に
「きゃ~」
「お~」
ひどい団体になると試合中に監督まで胡座(あぐら)をかいて座っています
私の感覚からすれば試合場に入れば
監督やら選手やらの立場ということより
勝負の場であり、聖域のような特殊な空間だと思っています
キチンと正座をすることが相手チームへの「敬意」であるとも考えます
練習試合だろうが、その礼節を疎(おろそ)かにする団体は見ていて不快に思えてしまいます
試合をやっている選手や団体にとっては
周囲の応援は励みになると思いますが
声を出しての応援に対して周囲の目は冷ややかなものです
剣道の応援は拍手のみです
これはもってのほかですが↓(試合中にガッツポーズ)
反則に対する態度
今度は下品な応援に対してではなく
ガッカリした応援を見たときの話です
相手選手が打突と同時に勢い余って場外反則を取られた時に
拍手をしていた団体がありました
武道精神を学ぶ者にとって
相手のミスに喜ぶことなどは、あってはならない非礼行為です
百歩ゆずって技により竹刀を落とさせた際の反則ならば気持ちの上では理解はできます
しかしながら拍手は非礼行為だと判断します
私は子供に対して
竹刀を落とすことは刀を落とすことであり
その瞬間に死が決定する
竹刀を落とすことは反則ではなく2本負けでにしても良いぐらいだと言っていました
しかしながら、現状はポイントではなく、反則1です
有効打突の扱いではないので拍手は不適切です
中途半端に強い団体
なぜ中途半端に強い団体なのか
いわゆる弱小団体は
指導者も保護者も試合に対して積極的ではありませんので
保護者自体の応援参加も少ないのが一番の理由です
※監督が1人で騒いでいるケースもありますが・・・
全国大会の優勝候補レベルになると
テレビ映りや、評判、所作について敏感になってきます
指導者も保護者も一定した応援姿勢(道場規則)があります
こういった団体は先程のように反則に対して拍手などはしません
中途半端とは全国レベルではあるが
優勝レベルではない団体です
あなたの団体が日本武道館の真ん中で
決勝戦をするようなことになった時の想像をしてみてください
緊迫した雰囲気の中で
- 監督が胡座(あぐら)をかいていたり
- 試合中に「あ~だ・こ~だ」と指示を出したり
- 正座もしていない周囲の応援団
- その応援団の黄色い声や、審判を威嚇するような声援
あり得ないと容易に想像がつくはずです
応援姿勢は
剣道の試合は
武士の試合
刀を持った同士の果し合い
こう考えれば応援の拍手すら雑音になり
命取りの行為になります
ここまで厳密に考える必要はありませんが
果し合いに立ち会う緊張感を想像して応援するべきです
そうすれば自然と正座となるし
微妙な打突でも声は出ないはずです
そして、打って反省・打たれて感謝の気持ちがあれば
審判の判定を真摯に受け止めることができます
最低限、周囲に不快な気持ちにさせないような応援を心掛けましょう