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剣道【親(保護者)の負担・付き添い】について「番外編(心構え)」

保護者の負担

剣道についてネットで色々と見ていると

意外と多いのが

「剣道ってそこまで親が手伝わないとダメなの?」という質問

剣友会だから当然という回答があったり

道場ならば必要ないと回答があったりしますが

私の感覚からすれば団体構成や名称は関係がありません

○○道場や○○館とつく団体も

実際には専用の稽古場を所持しているほうが少ないです

もちろん、団体立ち上げの際には

道場がないから剣友会にしようなどの発想があったと思いますが

どんな門下生にも親は存在します

いちに会(剣道掲示板)にも

「電子レンジな親」について書いてあります

私よりかなり辛口ですので一度、目を通して下さい

電子レンジな親

ネットなどで質問をしている親の内容は

まさしく電子レンジな親を感じます

  • 「忙しい」
  • 「付き添いが必要?」
  • 「そこまで手伝うのが普通?」

どこかの学習塾と勘違いをしているのではないでしょうか

月謝を払って子供を預ければ完成品ができるような思考

  • 月謝無料ならば手伝う
  • 有料ならば必要は無い

根本的に違っているのです

私も辛口方向に向かいつつあるので

このあたりで理論的に考えましょう

剣道だけではありません

私の子供は小学校低学年まで

  • サッカー
  • 水泳
  • ピアノ

を同時進行していました

まずサッカーは剣道と同じく

当番制で監督用のお茶出し、救急対応係、用具管理係などがあり終始立会いが義務付けられていました

ちなみに月謝は500円

そして水泳・ピアノは各1万円前後でしたが親のやることは一切ありませんでした

その違いは何でしょう

簡単に言ってしまえば企業運営しているかの違いです

水泳・ピアノは第三者を必要とせずに運営されています

これは月謝の大小ではなく、企業なので部外者を使うと統率が取れなくなるでしょう

学習塾もこれと同じです

さて、これらと比べて剣道・サッカー、野球などはどうでしょう

私の道場でいえば月謝は2,000円です

公設の体育館を週に何度も時間借りしているので

この2,000円は消えてしまいます

そう、運営費で消えてしまうので

月謝という言葉自体がおかしく

正確に言えば「会費」でしょう

指導者は何の報酬もありません

当然ながら企業のように従業員は雇えません

その状況下では

親や子供は何をすべきでしょうか

手伝う・負担する感覚ではなく

一緒に運営する

もしくは「可能な限り顔を出して協力をする」

という心構えが必要です

休憩時間の指導者への

お茶出しが面倒・不必要との意見もありますが

無償あなたの子供を指導してくれる方に

どのように感謝の意をあらわすことができるでしょうか

あなたが指導者の立場で考えてみてください

「あなたのお茶出しが面倒だ」

「なんで稽古中に雑用で待機しなくてはならないのか」

なんて言われた時に

私だったら

「そんなことまで言われて指導する必要はない」と思うでしょう

保護者が一番に間違えていることは

指導者がいなくなってしまった時に困るのは誰でしょう

  • あなたは当番がなくなり楽になります
  • 指導者も文句をいう親から離れられて楽になります

一番困るのは「あなたの子供」です

月謝を払っているとか

手伝っているなどの感覚が

最終的には自分の子供が被害者になるのです

<↓遠征試合↓>

人間形成に通ずる

剣道が他の習い事と違うと分かったところで

逆に何もすることがない時も困るケースを書いておきます

実際に存在する道場ですが

「親を一切寄せ付けない方針の道場」

稽古の見学も禁止し

試合に行くにも子供(選手)は指導者の自家用車に乗せて向かい

親が観戦したければ別便で現地集合

さぁ、全く親の負担がありませんがいかがでしょうか?

「うちの道場は忙しい親に一切の負担をさせません!」

と言えば聞こえはいいですが

  • 「何で自分の子供の稽古を見てはダメなの?」
  • 「試合ぐらい一緒に行って応援してあげたい」

実際には不安不満が出ます

ですが、これらの道場方針は

そんな電子レンジな親が原因で作り出されてしまったものです

人は何もしないのが一番に楽です

しかし、こう考えて下さい

子供は予想よりも早く成長をしてしまいます

面倒だと思う付き添いや手伝いも

数年したらできなくなってしまうのです

「今を大切にして子供のために全力で応援をする」

上記のように徹底した親分離道場は特例ですが

結構多いのは

  • 「子供の防具に触れてはいけない」
  • 「試合に行ったら親子の会話は一切禁止」

なぜこのような規則があるのか

ダメダメ保護者は

  • 子供が疲れたからと重い防具を持ってあげたり
  • 親が袴(はかま)をキレイにたたんであげたり

この行為は子供にとっては楽になるだけであって

教育・人間形成には何の役にも立っていません

かえって悪影響しかありません

これらは剣道を通じて勝敗だけにこだわるのではなく

「自身で考えて行動できるようにする」ための規則・方針です

小学生でも試合会場についたら

パンフレットを渡されて

一切、親も指導者も関知をしない

  • アップ時間スケジュール
  • 試合会場確認
  • 試合前の集合時間
  • 昼食を取る時間

全てチームで相談して決めさせます

実はこういった道場は多いです

特に強豪道場に多いのですが

強豪だからその規則があるのではなく

その自己管理の能力によって

普段の稽古への心構えも違ってきて結果が生まれるのです

剣道は礼儀作法は当然ですが

こういった規則・方針は

常に仲間の行動を把握して助け合うチームワーク

全体を把握して行動するリーダーシップ

月謝(会費)が安いかわりに一緒に運営する覚悟が必要ですが

誰に一番のメリットがあるのかと考えれば

あなたの子供なのです

>>>親の心構え①憧れの日本武道館

>>>親の大切な役割①「子供のメンタルを理解する」

>>>先生・指導者・監督が怖い・・・「厳しい?」「指導力?」

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コメント

  1. K1 より:

    うーん、この考え方には賛同しかねます。
    運営面での保護者の負担が大きすぎて、試合とか土日ごとに入れられて何時間もかけて遠征に付き合わされて、小さな子供がいてて協力できない場面があると嫌な顔されて、そのくせ練習もまじめにしないで勝てなかったりするので、何度「剣道なんかやめてしまえ」と言ったことか。
    これって保護者の負担が大きいが故の弊害で、お互いの精神衛生上よくないんですよね。
    正直、試合なんか2・3か月に1回でいいから、練習をきちんとすればそれで十分だと思うんですよね。
    あと、大会とかになると保護者全員にコーヒー配ったり。あれはいらない。大人なんだから、保護者は自分で何とかしようよ。私はコーヒーが嫌いなので迷惑でした。でもそこは大人なので拒否できませんでしたがね。
    考え方はそれぞれなので一律に否定はしたくないですが、仕事や家族のこともあってついていけなくてやめていく方を多く見ました。メンバーもじり貧で減っていってるし、活動が中止するクラブもあったりで、裾野を広げる方法を考える時に来ているようには思いますが。

    • 本気な 親 より:

      K1様

      コメントありがとうございます。
      最初にご理解頂きたいことは個人ブログあり完全に主観であることを私自身が認めています。
      ただし、コンセプトとしては「息子2人が県チャンピオンになるまでに親としてやってきたことを包み隠さず公開する」というものです。
      K1さんが言われるように遠征に「付き合わせされる」という感覚は我が子が通っている道場ではありませんでした。
      「遠征に行くのであれば何か手伝えることはありませんか?」でした。
      これが車出しであったり、場所取りの並びだったり、当番だったりします。
      コーヒーサービスは不必要ですし過剰に思います。
      全ては道場スタイルと保護者の温度差だと思っています。
      我が子の道場は日本一を目指していますし、それに準じた稽古・遠征をこなしています。
      本年度の遠征計画は80回が予定をされています。
      毎週遠征でも50回程度ですので夏休み平日や土日連続で違う大会。
      費用も膨大ですし。しかしなぜ我が子の道場が衰退しないのか?
      それどころか近隣道場は衰退する一方で、毎年増え続けています。
      私は少子化の現代で裾野を広げるには2極化しかないと最近結論付けています。
      「剣道をやりたいのか」「剣道で日本一を目指すのか」
      ここは想像以上に親の温度差が実体化します。
      門下生10人でレギュラー争いをするのか、50人の中で争うのか。
      はたまた試合の勝敗などどうでもいい、礼儀正しく育ってくれ。
      と思うのかで親子で言動が違ってくるもの事実です。
      私の違う章で「道場選び」について書いてある記事があります。
      保護者の目指すもの(希望)での選択基準です。
      移籍問題などにつながる内容です。
      一度読んで頂けると幸いです。
      正直、私も我が子道場に「剣道をやらせたい」だけの保護者が来ると不安になります。
      後々「何でここまで親が協力をしなければならないの?」という感覚を持たれる心配です。
      しかし、これも一巡して今は「本当に強くなりたいなら受け入れます。礼儀や人間形成だけを求めるならお隣の道場に入門したほうが親子さんのためです」と堂々と言える段階になりました。
      日本一を目指すなら子供のために何でもやるという覚悟が必要になるのです。
      そこが2極化です。
      稽古はキチンとこなして、たまに試合に出てみたいというスタイルに対して私自身は否定する気は毛頭ございません。
      冒頭に述べさせて頂いたように「現在、県チャンピオンで今現在も日本一を目指している」という親子のブログです。
      そこには感覚や意識の乖離があって当然だと理解もしています。
      長くなってしまいましたが正直なコメントに感謝申し上げます。
      今後とも宜しくお願い致します。
      管理者