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剣道の審判批判をしてしまう人の心理・批判によって何を生む

審判批判は良い?・悪い?

試合に行けば必ずといっていいほど審判の判定に文句を言う人と出会います

「今の逆では?」

「当たってない」

「あっちに旗が軽い」

などなど・・・

気持ちは理解できなくはないのですが

良い悪いで言えば悪いです

私自身、子供の応援をしていて「えっ?」と思わず声が漏れてしまいそうな判定もあります

ただし、ここからが大切なのですが

実際に自宅でビデオをスロー再生をしてみると

審判判定が正しいのがほとんどです

この「ほとんど」というのが剣道の難しいところなのですが

あなたのお子さんの打突が一瞬早く当たっていても(スロー確認で)

旗が3本とも相手に上がっている場合もあります

なぜでしょうか

同時に見える「0コンマ何秒の違い」は人間に見分けられるはずはないのです

しかし、なぜ3人の審判が逆の旗を上げるのでしょう

ここが審判批判をしてしまうか、しないのかの差が出るところでしょう

審判心理

極端な例で考えてみましょう

未熟な少年剣士と指導者が公式な試合をしたとします

結果は最初から分かっています

そういった場合、あなたが審判ならばどのような心理状態でしょう

最初から俗に言う「旗が軽く」なっています

指導者が1本を決める瞬間を待っている状態です

そんな心理状態で未熟剣士が神がかりな打突を決めても

判断が間に合わずにスルーされてしまうか、もしくは無意識に逆(指導者)の旗がピクっとしてしまうのです

実力差が微妙な試合であっても

攻防や所作、体格を見ながら

無意識のうちに「勝ちそうなほう」を予想してしまっています

これが「道場看板」や「有名パワー」につながってしまうのですが

悪意ある判定ではないのです

審判自身は確信を持って旗を上げているのですから

客観性に欠ける見方

試合中は自分の子供を目で追うので客観性は失われます

実際に同時ならば、自分の子供の打突が先に見えてしまうのです

これは、実際にコート脇で見た感覚を覚えているうちに

自宅でビデオをスロー再生をして判定をすると

客観性を失った自分の判断ミスに気付くことができます

あなたのお子さんが1本を決めた時の映像を見直して下さい

全く当たっていない時でも旗が上がっている時があるはずです

特に小手面の2段打ちの際は面にも触れていない判定が実に多いのです

これが剣道なのです

このように露骨に書いてしまうと

「なんだ~剣道っていい加減だな~」と思ってしまいますが

実はそうではありません

実力がある選手は大会に参加すれば

ちゃんと勝ち上がってきます

剣道の1本条件に気剣体の一致がありますが

審判心理や人間の目の能力を考慮すれば

試合運びも重要になってくるのです

悪意を感じるケース

数々の大会に行くと

中には確かに「おかしい」と感じてしまう大会もあります

主催者のチームが高い確率で上がるように

トーナメントが組まれており

強豪チームが反対側のブロックで潰し合って

最終的に主催チームと対戦するように仕組まれている

瞬間的には「ズルいな~」と思ってしまいますが

私の個人的な意見は「これはアリ」だと思っています

沢山の団体の為に苦労をして大会を開催してくれているのに

初戦で敗退をしてしまって最後まで大会運営するのは

運営団体、お手伝いの保護者、関係者は気持ち的にも辛いと思います

一道場が主催をする大会であれば

参加人数に関わらずローカル大会です

どこが優勝をしようが貴重な試合の場を作ってくれているのですから

感謝に値すると思っています

問題なのは偏った(かたよった)審判判定です

上記の理由でトーナメントの組合せは主催者特権で有利になっても良いと思うのですが

判定がどちらか一方に旗が軽いケース

これは正々堂々と勝負をしている選手に大変失礼な行為です

これは主催団体の信用を大きく失うことにもなります

そもそも上げる旗を決めているのならば

試合をする必要すら無くなります

実際に先日もあったのですが

個人決勝戦で審判3人の内、2人が片方選手の所属監督でした

結果は予想通りその監督の門下生が優勝をしました

あらゆる疑惑を持たれても仕方がありません

上述したように選手にも失礼な行為になります

実力で優勝を勝ち取っても

「あの審判なら勝って当たり前」と言われても仕方ありません

負けた選手も、微妙なシーンがあれば実力で負けたとしても納得しきれない気持ちが残るはずです

ここまで露骨なケースはまれではありますが

確かに存在するのも事実です

<↓遠征試合↓>

誤審ではなく真剣勝負だと思えば

誤審とは何でしょう

私の考える誤審とは

まれにある打突もしていない選手に旗が上がってしまったケースです

審判の一人が旗を上げて

それに釣られてもう一人の審判が上げてしまってポイントが確定してしまうケースがあります

このケースは誤審と言われても仕方ないでしょう

しかしながら、合面など目で追えないスピードとなった時の判定に対しては

私は誤審と表現しません(個人的な意見です)

つい先日の動画ですが見て下さい

5分40秒後の面

16分後の引き面

分かりましたでしょうか?

2本とも面に触れてもいません

ですが、私はこれに対して誤審なんて全く思いません

会場で観戦していた人だって

「絶対に当たっていない」と言い切れないはずです

一流選手の打突スピードに人間の目が追いきれるわけがないのです

こうやってビデオで見直すことができるから

「実は当たってなかった」と分かるだけのことなのです

私が大切に思っているのは

「本物の刀で勝負した時」を想像して欲しいのです

例えば

竹刀を落とすと反則となりますが、真剣勝負で刀を落とせば「死」を意味します

すなわち2本負けでも良いと思っています(私見です)

同じく、手元を上げるクセがある相手に対してのコテは

多少、打突部位が外れていてもバッサリ切り落とされているでしょう

面も胴も同じです

弱点を見抜かれて打たれ(斬られた)た時は負けて(死)しまうのです

または居着いたところに打ち込まれるのも同じです

※居着くについては別章で

剣道の審判はあらゆる面でスキルが求められる大変な役目なのです

安心して下さい

安心して下さい

芸能人のセリフのようですが

上述したように

曖昧(あいまい)に思える剣道の判定でも

ちゃんと実力がある選手は勝ち上がります

それは3本勝負・3審制だからです

誤審があったとしても相手より強ければ逆転できるのです

逃げ回られたなどの敗因を語るのは実力に大差が無かったからです

2本とも誤審によって勝敗がついてしまうケースは

まず無いでしょう

「ある」と言う人は客観性を見失っている可能性があります

そして

審判批判をする人の大半は敗者側であるのが実態です

あなたのお子さんが試合に負けた時に

審判のせいだと発したならば

「審判が見えてないと言うなら、お前だって条件は一緒だろ。取り返せば良いだけのこと」と伝えて下さい

これは理想論になってしまいますが

一方に旗が軽い審判がいても

「誰もが認める打突」があれば旗を上げるしかないのです

審判批判は聞くほうだって気分が悪くなります

結論的には何も生まないのです

真剣勝負だと思えば

打って反省・打たれて感謝

という言葉の意味が一層深まることでしょう

剣道の審判批判があるうちはオリンピック参加は無理でしょう

剣道のルール【一本とは】気剣体の一致

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